高齢の妊娠はなぜ難しい?

40代・高年齢の妊娠や妊活はなぜ難しいのか?原因と対策を調査

高齢出産の定義

みなさんは高齢出産が何歳からの出産を指すか知っているでしょうか。
日本産科婦人科学会は初めての出産が35歳以上であることを「高齢出産」と定義しています。

2人目以降の場合でも40歳以上であれば「高齢出産」とされています。
また、50歳以上の女性の妊娠・出産は「超高齢出産」と言われています。

1993年までは30歳以上の女性の出産を高齢出産と言っていたようですが、日本国内の初産年齢の上昇と諸外国で35歳以上が高齢出産と定義されていたため引き上げたそうです。

ちなみに、今までの高齢出産の記録はギネスに乗っている66歳スペイン人女性で、日本国内での最高年齢は60歳となっています。
閉経の平均年齢が50~51歳となっている現代でも、60歳以上での妊娠は第三者からの卵子提供がなければ妊娠はできません。
閉経するまでは自分の卵子で妊娠することができますが、閉経した場合には自分の卵子で妊娠することはできないのです。

高年齢での妊娠や出産が難しいという話はよく聞きます。
しかし、それがなぜなのか原因を調べてみました。
また、40代の女性が妊活時に必要なこともまとめましたので、是非ご覧ください。

40代の妊活や妊娠が難しい理由

40代の女性が妊活や妊娠が難しい理由は主に下記のとおりです。

  • そもそも妊娠しづらい
  • 卵巣や卵子などの老化
  • 妊娠中・分娩中に産科異常が起きやすい
  • 出産にリスクがある

それぞれについて説明したいと思います。

そもそも40代は妊娠自体が難しい

年齢 自然妊娠確率
25歳 25%~30%
30歳 25%~30%
35歳 18%
40歳 5%
45歳 1%

上記は40歳以降の自然妊娠確率を年代別に示した表になります。
自然妊娠確率とは、一般に不妊治療と言われる排卵誘発剤、人工授精、体外受精などを使用せずに妊娠したことを指します。
上記から年齢を重ねるごとに自然に妊娠できる確率が下がってしまうことが分かります。

40歳を超えると確率が1桁代に入ってしまうため、自然妊娠のボーダーラインは40歳であると考えられます。

女性の生殖器の機能低下

ハートのクッションを持っている女性

老化によって卵子数の減少や卵巣の機能低下が引き起こされます。

女性は生まれたときに卵子の元となる「原子卵胞」をおよそ200万個持って生まれてきます。
初潮を迎えるまでにその中の9割ほどが自然消滅してしまう上に、月経のたびに減り続けてしまうのです。

さらに、残った卵子は老化していきます。
老化していくことで卵子としての機能を失ってしまったり、染色体異常を持つ卵子が増加します。
これにより、「受精卵になっても育つことができない」・「着床しない」・「着床しても流産してしまう」といったリスクが高くなるのです。
また、染色体異常によるダウン症の出生率も上昇します。

卵巣も卵子と同じく歳をとります。
エストロゲンという女性ホルモンがうまく分泌されなくなり、ホルモンバランスが崩れ、月経があっても排卵がないことが増えていきます。
さらに、月経回数自体も減少していきます。
そのまま減少していき、1年以上月経がないと閉経されてしまうのです。

40代の高齢出産のリスク

高齢妊娠の場合、妊婦特有の「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」になる確率が上がってしまいます。

卵巣の老化による機能低下でエストロゲンが減少し、視床下部がエストロゲンを増やそうとします。
それに集中してしまうため視床下部が他につかさどっている自律神経が不安定になってしまい、高血圧・糖尿病のリスクが高まってしまうのです。

40代の妊活とは?妊活方法をご紹介!

40代での妊活はそもそも妊娠可能ボーダーラインへの挑戦になります。
20代などの若い世代の妊活は下記の手順で妊活に挑むことになります。

  1. 基礎体温を付けて妊娠確率の高いタイミングでセックスをする「タイミング法」
  2. 排卵誘発剤や子宮の環境を整える薬を服用する「薬物療法」
  3. チューブで精子を子宮に送り込む「人工授精」
  4. 体外で卵子と精子を受精させ体内に移植させる「体外受精」

しかし、40代の場合は2から進めるなどステップを飛ばして進める場合もあります。
タイミングを計って、時間の経過を見ている余裕はないのです。

そうは言っても基本的な妊活は他の世代と変わりません。
強いて言いうなら、他の世代以上に気を使わなければならないということでしょう。

次に、40代に必要な妊活の時期の過ごし方についてご紹介していきます。

その1~健康な体作り~

ランニングをしている女性

妊娠確率を上げるためにも日常生活ではいつも以上に健康的な生活を意識する必要があります。

禁煙・禁酒はもちろん必須です。
健康な体作りを心がけましょう。

健康な体作りは、黙っていてもできないので、適度な運動を毎日欠かさず行いましょう。
赤ちゃんの出産には、長時間の痛みや疲労に耐えるだけの体力がなくてはいけません。
一度の出産で消費するカロリーは約2000kcalと言われています。
この運動量は、富士山を登るのに必要なカロリー消費量と同等となります。

ウォーキングや軽いランニングは誰でも簡単にできるので、毎日20分~30分の運動をしましょう。

その2~ストレスのない生活~

睡眠を取っている女性

ストレスは月経を司っている視床下部に悪影響を与えます。
また、生理不順だけでなく、排卵障害も引き起こされ不妊の原因となってしまいます。

40代の妊活は若い世代の妊活よりもリミットが近い分、焦りでストレスとプレッシャーを感じてしまいがちです。
ストレスをなくすことは無理かもしれませんが、発散する場を作る、何もしたくないのであれば家事を旦那さんに任せてみるなどしてみてはどうでしょうか。

睡眠時間の一定化もストレス解消に効果的です。
睡眠不足は疲労回復の他にも自律神経を整える効果もあります。
また、目覚めたときに太陽にあたるとセロトニンが分泌され幸福感を得ることができます。

その3~栄養バランスを考えた食事~

サラダを笑顔で食べている女性

適正体重の維持を意識し、葉酸の摂取や高たんぱく、低糖質な食事を心がけましょう。
痩せすぎや太り過ぎは不妊の原因になってしまいます。
低糖質を意識しすぎて、カロリーが少なくなってしまわないように食の管理は徹底して行いましょう。

妊活にオススメの食べ物やNGな食べ物などを調べ、間違いのない食生活を送りましょう。

その4~足りない栄養はサプリメントで補う~

黒いカプセル状のサプリメント

サプリメントは栄養が吸収しやすいよう、一つの栄養素だけでなくいくつかの栄養が含まれていることが多いのです。
食事だけで栄養素を補うことが難しい場合は、遠慮なくサプリメントを使いましょう。

例えば、「葉酸の恵み」には妊娠に必要とされている「葉酸」、「鉄分」、「カルシウム」が含まれており、葉酸は厚生労働省が推奨している吸収されやすい「モノグルタミン酸型葉酸」を採用しています。

健康な体作りを根詰め過ぎてストレスをためないためにもサプリメントに頼りましょう。